【中小企業診断士】一年目の過ごし方~登録までの道のりから副業まで~

中小企業診断士

こんにちは、ワーパパ中小企業診断士の三田元気です。

令和3年度中小企業診断士2次試験筆記に合格されたみなさま!本当におめでとうございます!!

短期間で合格された方も、多年度で合格された方も本当にお疲れさまでした!本日口述試験も終え、後は合格発表を待つだけですね。

さて、2次試験に合格したといっても、「さて、受かったけどこれからどうするの?」という方も多いかもしれません。受験期間中は、受験勉強にいっぱいいっぱいでその先のことなど考えられなかった、というのが正直なところではないでしょうか?

中小企業診断士は経営全般に関することが業務範囲。その活躍範囲の広さもあり、合格後1年目の過ごし方は人それぞれ。どのような選択肢があるのか、私の経験をもとにご紹介します。

なお、私の自己紹介はこちら↓の通り企業内診断士で、診断士活動の目的は副業と自己研鑽です。独立志向バリバリの人には参考にならない部分もあるかもしれませんので、お含みおきください。

まずは登録に向けた対応を~実務補習・実務従事~

筆記試験の後に案内される口述試験を突破し、晴れて中小企業診断士試験に合格したとしても「中小企業診断士」を名乗ることはできません。”名称資格”である「中小企業診断士」を正式名乗るためには、登録が必要になります。

登録のためには、実務補習や実務従事を通じて登録に必要なポイントを15ポイント集め申請する必要があります。

実務補習は、中小企業診断協会が主催するもので、1セット5日間の5日コースと3セット15日間の15日コースがあります。令和3年度には、2月・7月・8月・9月に開催され、私は8月の5日コースに参加しました。正直5日コース一回でもお腹いっぱいになれますので、約1か月半実務補習にかかりっきりになる15日コースの申し込みには覚悟をもって臨んだ方がよいでしょう。

令和4年2月コースはすでに1/18(火)に申し込み期限が終了していますので、7月以降のコース日程が追加されるのをチェックしましょう。

また、実務補習には必ず指導員が付きますので、経営指導に必要な考え方などをきちんと指導してもらうことができるのがメリットですね。

中小企業診断協会が実施する中小企業診断士資格取得に必要な実務補習のご案内です

実務従事は、中小企業にコンサルをさせてもらうことで登録に必要なポイントを獲得ます。自身の知り合いの中小企業経営者に頼んでコンサルさせてもらう人もいますし、実務従事を募集している機関もありますので、ぜひ調べてみてください。実務補習のように指導員がつくかどうかは決まっていませんし、日数も短期から長期にわたって行うこともでき、自由度が高いのがメリットと言えます。

私は、後述する「取材の学校」の実務従事に参加しました。「取材の学校」の実務従事は、「取材の学校」参加による「取材の学校」事業に対する助言・提案を内容とし、2月~3月にかけて1か月半ほど実施しました。申し込み特典として無料で実務従事に参加することができ、大変金銭的に助かりましたし、モチベーションの高い取材の学校同期と実務従事を通じて仲良くなることができ、金銭以外にも非常にメリットのあるものでした。

また、「取材の学校」は多くの中小企業診断士をパートナーに持つ、㈱プロデューサー・ハウスが運営しているため、「取材の学校」の実務従事以外にも実務従事の機会を提供してもらえることもありました。なお、事務局に確認したところ、今年度も「取材の学校」での実務従事は実施するそうです。

興味がある方は、すぐに満席になってしまうので1/29(土)の説明会へ必ず申し込むようにしてみてください!

説明会のお申し込み|取材の学校|株式会社プロデューサー・ハウス - アドバイスだけではない、実行する。そして、導く -
中小企業診断士500名以上と提携。だからこそ、創業、新規事業開発、事業再生、事業承継、補助金、資金繰りなど経営の知見はもちろん、製造業、小売業などの業界知見も豊富です。

受験生支援団体に参加する

受験生時代に、受験生支援団体にお世話になった方も多いのではないでしょうか?

受験生支援団体への参加は、次のようなメリットがあると考えられます。

①さまざまな同期や先輩診断士、将来の後輩診断士との人脈が築ける
②受験時代の知識をアウトプットする機会が得られ、知識がさび付かない
③勉強会やセミナー運営のノウハウが学べる
④勉強会やセミナー開催によって、指導力やファシリテーション能力が向上する
⑤同期からの情報が得られ、「遅れ」を取るリスクが減らせる
合格後1年目しか味わえない「受験生支援」ができる

挙げだせばそのメリットは尽きません。ぜひ支援団体へ参加してみてください。

受験生支援団体は、タキプロやふぞろい、一発合格道場やそのほかにも多数ありますが、私はタキプロへ所属していました

タキプロは、令和2年度合格の私で第12期になります。同期は全国に約100名。診断士合格者の10人に1人はタキプロということになります。

タキプロでは、勉強会(web)班、ブログ班、セミナー班、IT班、事務局とチームに分かれて活動をします。兼務も可能ですが、そのほかの活動に忙しく、私は、勉強会(web)班でした。

勉強会班では、Facebookグループ上でのテキストベースでの勉強会や受験生からの質問などへお答えしたり、Zoomでの勉強会の主催や勉強会でのファシリテーションなどを行いました。12期ではコロナのためリアル勉強会はできませんでしたが、コロナが落ち着いたらぜひリアル勉強会も主催してみてください。このあたりも、「しばり」は特にありません。第13期の同期と一緒に新しいタキプロの形を作り上げてください

見つかりません | タキプロ | 中小企業診断士試験 | 勉強会 | セミナー

協会に参加する

中小企業診断士には、「協会」と言われているものがあり、各都道府県にある診断協会や診断士協会に参加することができます。なお、東京都中小企業診断士協会には6つの支部があり、そこに所属することになります。

協会に入ることで、

①診断士向けの質の高い勉強会(プロコン塾・研究会)に参加することができる
②協会の先輩方や同期との人脈や情報を得られる
協会経由からお仕事等の紹介がある(らしい)

といったメリットがあります。

なお、中小企業診断士登録を行うことと協会に入会することはイコールではありません。従って、上記のようなメリットがある、と思われたら入ればよいし、メリットは小さいと思えば入る必要はありません。なお、会費は東京都の場合入会費3万円、年会費5万円だそうです。県によっても違うそうなので、気になる都道府県の協会をチェックしてみてください。

私も、プロコン塾には非常に興味があるのですが、仕事(本業・副業)や子育て、協会以外の研究会活動、自身の勉強などで手一杯すぎて、昨年も今年も協会へは入らないことを決めています。なお、同じような理由なのからか、入会率は約5割だそうです。

協会に入ると診断士のバッジももらえるので、ちょっとうらやましく感じます笑

任意の団体に参加する

協会や受験支援団体以外にも、中小企業診断士同士が集まって組織している団体に参加することもできます。私は、「取材の学校」「中小企業政策研究会」に参加しています。

診断士1年目。参加して本当によかった「取材の学校」

「取材の学校」は若手診断士向けに開催される学校で、取材を通して診断士として必要な「診断力」「質問力」「傾聴力」「執筆力」「現場対応力」を磨く学校です。

4月~5月の毎週日曜日に開催されます。中小企業診断士の先輩方はもちろんのこと、雑誌の編集長やベテランライターの方、カメラマンの方など多彩な講師陣による授業は非常に役にたつものでした。

そして、なんといってもコスパ最強!!

何度も言いますが、コスパが最強!!でした。

取材の学校自体は授業料11万円です(2022年度)。授業だけでこのお値段でも十分納得いくものだと思いますが、授業だけではないメリットがたくさんあります。

一つは、取材の学校で先述の通り事務従事の機会があることです。私の場合は、作業時間に応じて10ポイントを申請しましたが、10ポイントを実務補習で賄おうとするとそれだけで11万円しますので、実務従事だけで授業料がペイすることになります。

他にも、取材の学校経由で雑誌の執筆機会を頂くことができます。

私は昨年だけで、月刊誌に2本、専門誌に1本、webメディアに3本の執筆機会を頂くことができました。診断士1年目できちんとした実績が詰めること、これも大きなメリットになります。

また、私の場合月刊誌の取材記事で知り合った先輩診断士の方と懇意にさせてもらい、多数の補助金申請支援のお仕事をさせていただくこともできました。実績づくりと少なくない報酬が得られ診断士1年目のスタートダッシュがうまく切れた気がします。

取材の醍醐味は、取材に値するような人物から直接お話しを伺うことができることですし、さらには個人的な結びつきを得ることで、まさにその醍醐味を実感することができました。

昨年募集の際には、説明会の最中に申し込み上限(50名)になってしまい、申し込みに間に合わなかった方が多くいらっしゃったようです。今年は、申し込みには説明会参加が必須のようで、1/29(土)に説明会が開催されます。2/8(火)にも説明会がありますが、その前に申し込み上限に達することが必至なので、興味のある方は「必ず」1/29(土)の会へ参加(録画視聴も可能だが、できればリアルタイムで)するようにしてください

説明会のお申し込み|取材の学校|株式会社プロデューサー・ハウス - アドバイスだけではない、実行する。そして、導く -
中小企業診断士500名以上と提携。だからこそ、創業、新規事業開発、事業再生、事業承継、補助金、資金繰りなど経営の知見はもちろん、製造業、小売業などの業界知見も豊富です。

様々なテーマで研鑽しあえる「中小企業政策研究会」

通年で自身の興味あるテーマを学ぶために、「中小企業政策研究会」にも参加していました。

「中小企業政策研究会」には、下部に14のチームがあり普段はチームごとに活動をしています。

私は、ビジネスコーチング研究会デジタルマーケティングラボに参加しています。チームでは、毎月の定例会に加えてテーマを持った自主的なグループによる活動が行われます。活動状況はチームによって様々ですので、自身の興味と自身のキャパに応じて参加することができます。

自分と同じ興味を持つ仲間と研鑽しあえる場としてとても有益でした。研究会の内容は、別の回で深掘りしたいと思います。

中小企業政策研究会としても毎月の定例会があり、毎回会員による興味深いテーマによる勉強会が催され、専門分野にとどまらない見識を広げることができます

2021年は、行動経済学・読書術・システム思考・Googleマイビジネス・事業再構築などをテーマとした定例会が開催されました。

会費も年会費5,000円と安く、活動状況によっては免除制度もありますので、気軽に参加できそうですね。

中小企業政策研究会 – 私達は企業の未来をアシストする中小企業診断士のプロ集団です。

まとめ

様々ば分野で活躍ができる中小企業診断士は、合格後の活動も幅広いことがわかりました。

今回ご紹介したのは、あくまで私がこの1年かかわってきた団体だけですので、他にもたくさんの団体があります。募集の期限がある団体もありますので、情報をチェックして乗り遅れないようにしましょう!

また、乗り遅れにも注意ですが、やりすぎてキャパオーバーするのにも注意が必要です。ご自身の目的と家庭や本業との両立など、バランスよく進めていきたいですね。

記事の内容で気になったことなどあれば、気軽にお問合せやコメント欄へご記載ください。一緒に、中小企業診断士業界を盛り上げていきましょう!

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